日本語ネイティブスピーカーに多く見られる5つの発音問題
日本語の語源は未だにはっきりとしていません。言語学者の中にはアルタイ語系に属するという人もいれば、トルコ語に関係しいると主張する学者もいます。事実がどうであれ、アメリカからはかけ離れたルーツなことは確かな様です。
英語を習得するのはなかなか難しいですね。特に日本人の英語習得者は日本語と英語の発音の違いにより苦戦することがあります。
日本語スピーカーが苦戦する英語の発音
日本語スピーカーにとって難しい英語の発音は5つに分けられます‐単語の最後に母音を加えること、“r”と“l”の音の違い、子音の重なり、比較音の見分け、それと“th”の発音です。
単語の最後に母音を追加する
なぜこういったことが起こるかというと多くの英単語が日本語では外来語としてカタカナで使用されています。カタカナは子音と母音が合わさって一つの音を作り出します。日本語で話される時にはもちろんその発音で正しいのですが、英語に直接訳されたときに英語での正しい発音と異なってしまいます。例えばKissがKiss-u、MatがMatt-oと発音されたりします。
‘R’と“L”の発音
英語の“r”の音は日本語では存在しません。ですので多くの場合、日本語スピーカーは”l”の音を代わりに使用します。ですので”l”の音が単語にある場合には”ru”, “ro”,”ra”,”re”,”ri”と発音されます。
日本語での“r”と“l”の音の違いは舌が口蓋にどれだけ長く触れていたかという些細な違いでしかありません。英語の“r”と“l”の発音とは全く違います。
日本語スピーカーの皆さんは英語の“r”と“l”の発音は日本語とは全く別のものとしてとらえると良いでしょう。
子音の連結
日本語スピーカーが子音が並んだ単語を発音する際に、子音の間に母音を挿入することが良くあります。
ChristmasがKu-ri-su-ma-suになったりします。
子音の連結は日本語にはありません。ですが英語には47もの言葉始めの子音の組み合わせ、169もの言葉終わりの子音の組み合わせが存在します。(単語の真ん中での子音の組み合わせは数え切れない程かと思います。)たくさんの子音の組み合わせを考えると、発音をマスターすることがどれだけ英語の上達に不可欠かがわかることかと思います。
こちらのYoutubeのビデオをご覧ください。難しい英単語の発音、発音のメカニズムの説明、実際に発音が聞けるビデオなどが用意されています。
比較音の見分け
この記事を書く上でできるだけ言語学の専門用語を使わない様に努力しましたが、比較音という言葉はどうしても避けられませんでした。比較音とは単語の中で同じ位置にありながらその音だけ発音が違う音のことを言います。
ship/sheep
work/walk
caught/coat
vote/boat
比較音は特に日本語スピーカーにとって見分けにくいものとなっています。単語の中で一か所だけ音が違い、他は同じ様に発音されるというのは母国語での2つの音の差異がない場合には特に発音するのが難しくなります。
“Th”の発音
英語の“th”の発音は多くのESLの生徒にとって定番の手強い相手となっています。日本語では”th”に近い”sa”の音が存在するため、”th”の音が”sa”と発音されることが多々あります。
that が sat
thing が sing
third が sardと発音されたりします。
”th“の音が有声音なのか無声音なのかをよく研究するとより良い発音に繋がるでしょう。
日本人英語習得者の発音の問題は多くの場合、リスニング力の低さと日本語での発音に似せようとする傾向に問題があるようです。日本人程英語の知識を身に着けて渡米してくる留学生は他ではあまりいません。日本人の様な完璧主義者が難しい英語の発音をマスターするには、英語での新しい発音を1から学ぶ、という姿勢が正しい英語発音の成功へのカギとなるでしょう。