なぜアメリカ人はHappy Holiday、Merry Christmasと言うの?

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12月のホリデイシーズンが近づくとクリスマスツリー、サンタの帽子、クリスマスのデコレーション以外にも気付くことがあるかと思います。多くのアメリカ人にとって12月の一大イベントはクリスマスです。ではなぜアメリカ人はメリークリスマスではなく、ハッピーホリデイと言うのでしょうか?

理由はいたって単純なのですが、アメリカ人にとっては重要な違いがあります。

• 他の宗教、文化の祝日も含む為
• アメリカ人全員がクリスマスをお祝いするわけではない為
• ニューイヤーのお祝いも含む為

他の文化、宗教の祝日

アメリカは様々な文化や国の人で溢れています。こういった背景を理由に、12月のホリデイシーズンには他の宗教の伝統もお祝いされることがあります。ですので誰もが疎外感を感じることが無い様、アメリカ人はメリークリスマスではなくハッピーホリデイと言います。

11月から12月にかけてお祝いされるイベントにはハヌカーとクワンザがあります。

ハヌカ―

ハヌカ―はユダヤ教のお祝いで8日間に渡ってお祝いされます。ヘブライのカレンダーに沿うため、毎年開始日は異なりますが、大体11月の終わりか12月中に始まります。このお祝いはエルサレムの神殿の貢献に対して敬意を払い、お祝いをするものです。7本枝の燭台(ハヌカ―祭に用いるもの)か9本の蝋燭を支える燭台がハヌカ―祭のシンボルとなっています。

クワンザ

クワンザはアフリカの先祖に対し名誉を与える、1週間に渡るお祝いです。このお祝いは12月26日から1月1日まで続きます。お祝いの間、アフリカ系アメリカ人はカラフルな服装を身に着け、伝統的なアキナラと呼ばれるキャンドルに火を灯し、大切な人達と食事を摂ります。1965年に始まったクワンザはアフリカ系アメリカ人が自分達の文化、習慣などをお祝いすることを理由に設立されました。全員がクワンザをお祝いするわけではないので、ハッピーホリデイと言うのが無難でしょう。

アメリカ人全員がクリスマスをお祝いするわけではない

少し変に聞こえるかもしれませんが、アメリカでは全員がクリスマスをお祝いするわけではありません。クリスマスは伝統的にキリスト教徒にとって大事な宗教に纏わる日です。ジーザズの誕生日でもあります。クリスマスを宗教的な意味でお祝いしない人たちはクリスマスを家族や大切な人と過ごす特別な日としてお祝いします。中にはクリスマスを全くお祝いしないという人もいるので全員の価値観に見合う様にハッピーホリディと言うのがいいかもしれませんね。

ハッピーニューイヤー

新年のお祝いがクリスマスのすぐあとに来るため、ハッピーホリデイと言うと新年も含まれる為、ホリデイムードが保たれます。多くの文化では新年をお祝いすることが将来に幸運をもたらすと信じています。家族と時間を過ごしたり、新年のパーティーをしたり、新年の抱負を書いたりと、様々なアクティビティーがあります。

まとめ

今回のブログを読めばなぜアメリカ人がメリークリスマスの代わりにハッピーホリデイと言うのかが理解できたかと思います。どちらの言い回しを使うかはアメリカに住んでいても最終的には個人の好みということになるでしょう。

 

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