湾曲法
婉曲法とは感情を傷つけないようにしたり、恥をかかせないようにしたりする為に他の表現を使って、言葉にとげがないように、和らげた単語やフレーズを使用することを言います。湾曲法とは主にトピックが社会的にタブーな場合、死、身体的機能、体形などについて使われることがよくあります。
euphemismでは湾曲法のことを以下の様に定義しています。
湾曲法
名詞
不愉快、又は恥ずかしいことなどを表現する際に、率直できつい表現の代わりに使われる単語やフレーズのことを指す。
例:“downsizing”(小型化する)を“cut”(切る)の代わりに使う。
類義語: polite term, indirect term, circumlocution, substitute, alternative, understatement, genteelism
湾曲法の引用:
“Euphemisms persist because lying is an indispensable part of making life tolerable.” ― バーガン・エバンズ
なぜ湾曲法を使うのか
湾曲法は聞き手が不愉快、無礼だと感じたり、恥をかいたりするかもしれない単語やフレーズの代わりに、和らげた表現法を使用することを指します。例えば、誰かの身分などを表現する時に、曖昧にしたいときや、公にしたくないときに実際の名称ではなく他の呼び方を使ったりすること- 年寄りではなくシニア‐などの表現の仕方を湾曲法と言います。
湾曲法はコメディアンなどもよく使用する表現法です。有名なコメディアン、ジョージ・カーリンは飛行機の機内で使われるフレーズにはたくさんの湾曲法が使われていると言っています。
“A sudden loss in cabin pressure.” – Roof flies off! (キャビンの気圧が下がる⁼飛行機の一部がなくなっった)
“Water landing.” – Crashing into the ocean!(水上着陸⁼海に突っ込む)
“Change in equipment.” – Broken plane! (設備の変化⁼壊れた飛行機)
多くの人々、特に政治家などは本来の意図を隠す為に湾曲法をよく使用します。例えば、一般市民が主な被害者となる場合などは military attack (軍事攻撃)の代わりにcollateral damage(事故的な損害)などと表現したりします。湾曲法は現実的に響きが良くない場合に、聞き手の感じ方を和らげるために使われます。誰もが日常でよく使う表現です。例えば‘pass on’(亡くなった)や‘gone to a better place’(安らかな場所へと旅立った)などは‘to die’(死ぬ)などの代わりによく使われます。